家のドアが開かないんです
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作成日時 : 2008/02/18 23:27
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子どもには弁解するなと説教しているのに妻を相手にするとけっこう言い訳を重ねている。欲しいものは態度に出るからすぐバレるし、おだてても下心をみすかされている。これも日頃の信頼のなさの反映だろう。そんなわけで他人がどんな言い訳をしているのか気になって、それとなく喫煙所や酒の席で探りを入れてもたいして参考にならない。悪を装ってもウソつくのが下手な者ばかりである。
それならと伊藤洋介さんの『実録 現役サラリーマン言い訳大全』(幻冬舎文庫)を眺めた。氏は夕レントとサラリーマンの二足わらじを履いて活躍しているそうだ。シャインズとか東京プリンは妻子も知らない。突飛な言い訳も多いけど笑える本である。火事場の馬鹿力的な言い訳は小心者のわたしには真似をしようもない。でも次の二つは使えそうである。
どうしても気乗りがせず出勤したくないときがある。妻は体温計を持ち出し、ネチネチ理由を質すがそんなときは黙り込むしかない。でも、妻が家にいなかったら使いたいのが「ドアが開かないんです」である。カギが見当らないので外出できないというのもみえすいている。雪に閉ざされて出れないときでもない。わたしにはこの言い訳が心のドアがじゃまして出勤できないというよりリアルに響く。でも、鬱病と間違えられるのは気がひける。
もうひとつは居直りと卜ボケを交えた「まさか僕一人でやるとは思わなかったので」だ。自分が言い出したものの忘れていたり実行できなときに連帯責任をただよわせる言い訳である。上司のアドバイスを期待していたとか、元々グループで行うものだと信じていたと言い張る手である。引き際の美学などもほや通用しない。まわりを巻き添えにして煙に巻き、のうのうとしているヤツラをギャフンとさせてみたい。
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