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来月から40歳から74歳までの中高年を対象に、「特定健診(糖尿病等の生活習慣病に関する健康診査)」が義務づけられるという。メタボリックシンドローム(代謝症候群、メタボ)の該当者と予備軍を排除しようとするようだ。禁煙、禁酒の次に肥満も財政的なぺナルティを課すようだ。やせ型のわたしや息子はこれでバスや電車のきゅうくつさから解放されると喜んでみたが、禁煙と同様に気に入らない者の排除のような気がして素直に喜べない。めざわりで医療の負担が増すにせよ好きで太ったわけでもあるまい。体質やストレスでやせたり太ることもあるから不節制と決めつけるのも変だ。そのうち顔つきも整形を義務づけられるのだろうか。ともあれ気になる方は「日本版メタボリックシンドロームの診断基準 ウエストサイズに要注意!」というウエブサイトを調べてみてください。男性は85センチ、女性が90センチ以上のようです。 ゲスの勘ぐりで飯田朝子さんの『アイドルのウエストはなぜ58センチなのか−数のサブリミナル効果−』(小学館、2008年)を飛ばし読みした。一番先に読んだのはタイトルと同名の第5章である。それを知りたいからレジの女性のうさん臭そうな目におどおどしながら買った。アイドルl03人のウエスト値の分布図(Pl53)はインターネットなどで調査した公表値を集計したもので58センチが31人で最も多く、次が60センチが27人とこの2つで6割近い。ちなみに日本人女性の現実的ウエスト値は70センチだという。 この本は数(かず)を話題にして語呂あわせ、言い伝え、縁起、文化比較と楽しませてくれる。四捨五入は西洋にはない概念とか日本では十三がおめでたい数といわれるとウンチクが増した気分になった。それにしても、知らず知らずに数のイメージで意識が操作されるのを指摘されるのも薄気味悪い。サブリミニナルといえばl3年前に摘発された尊師をあおぐ団体の洗脳を思い出す。数(かず)にもそういう効果があるというのが飯田さんの主張である。たとえば日本では漢字の「ハ」は多いとか広がりを示すが、数字の「8」は卜リックに使われやすいようだ。99円の3倍の297円より298円のほうが安く感じるのを利用して、バーゲンの売価も最後は9でなく8が使われるという。 どうでもいいことだが、ライブドアリサーチの24時間アンケー卜結果には「ウエストサイズの理想と現実の差は?」というのがあって男女別のサイズ分布も掲載されている。2007/08/19現在で413l件の回答である。いずれも女性のウエストに対する質問で、男性の回答は〜58cmがl2.91%、〜61cmが17.01%、〜63cmがl3.04%に集中し女性回答は〜61cmから〜68cmまでが55%を占める。男性回答には「特にない」が25%程度、女性回答には「わからない」が13%程度あるのもおもしろい。やせていればいいってものではないだろう。顔やスタイルで人柄を決めつけるのも失礼である。 またニフティのサイトには「身長別−男女のウエストサイズの平均」というのもあって男女別にウエストと身長の相関グラフも掲載されている。また、相関グラフには体重まで出ている。こちらはサンプル数は217人と少ないものの思ったほど男女差はない。重くても軽くてもそれは好みの問題だろう。好き嫌いもあって当然で、モデルと生活するわけじゃない。アイドルだって希望的数値を並べているだけだろう。数のサブリミナル効果に惑わされるのもおろかだ。 こんなことを調べているうちに、格差問題にまじめに取り組もうとした意欲は消沈してしまった。先月末から五十肩になって左腕が重くてギターも弾けず、首も回わせずクルマも運転できない。どうでもいいことだが、やせ型人間にはメタボよりも腰や肩の痛みのほうがきつい。コアラやラッコになってもいつまでも可愛い人はいるのである(ここはヨイショだが・・・)。 |
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