道楽親父の独り言

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help リーダーに追加 RSS 甘やかせるのが優しさだろうか

<<   作成日時 : 2008/03/27 00:50   >>

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 都合のいい意見を持ち出して説教を並べたくはない。世の中の流れと逆行するものの、バスや電車で勝手放題をする自分の子どもにチャンづけして叱ることもしない母親を眺めて思わずうなずいた文句を紹介したい。これを紹介した著者は反対の立場であるが、それが書かれた時代に広く浸透していたにちがいない母性的な態度、すなわち優しさや思いやりにたいする論駁だとしている。なお、出典はエリザベート・バダンテール著『母性という神話』(鈴木晶訳、ちくま学芸文庫、1998年)の70−71頁です。この本で引用される以下の文はスペインの有名な説教家J・L・ヴィヴェス(1492-1540)の『女性キリスト教信者の教育』にあるそうで1542年以降フランスで何度も版を重ねたそうです。
 
 「母親たちよ、人間の悪の大部分はあなたがたの責任なのだということを忘れてはならない。あなたはその愚かさゆえに子どもらの悪しき行いを笑ってすませる。そして背徳と危険な思想を吹き込み・・・涙と誤った同情によって、子どもたちを悪魔的な行為へと引きずりこむ。あなたがたは子どもが善良になることよりも、より卑属になることを望む。善徳を学ばせなければならないのに、子どもが寒くはないか暑くはないかと、いらぬ心配をする。甘やかすことによって、子どもを邪悪にしてしまう。あとになってあなたはさめざめと泣き、自分のしたことを悔いるのだ。(中略)子どもたちのうちで母親がいちばん大切にするのは、だいたいにおいて、いちばんひどい子どもである。」
 
 読んだ当座は母親の非難と笑っていたが、父親のわたしにしても似たようなことをしてきたことに思い当った。自分が苦労をしたことを味わわせないようにあれこれアドバイスしたり、エアコンやゲームまでそろえたのも似ている。もっとも、この説を取り上げた著者は、「母性愛は人間的感情にほかならない。あらゆる感情と同様に、不安定で、もろく、不完全である。一般に浸透している考えとは反対に、おそらく母性愛は、女性の本性に深く刻みこまれているわけではない」とし、母性愛が本能や永遠不変のものではないとしている。こちらの考えは別の機会に紹介したい。
 
 【弁解】
  先日終えた<<「東電OL殺人事件」から「ラブホテル進化論」へ>>は、「愛と性とにかかわる読書録」とタイトルを変更してホームページに整理し直しましたが、愛については不勉強なので先にあげた本とこのジャンルの古典的名著というジュール・ミュシュレの『愛』(中公文庫)に手を出しています。思わず吹き出すこともありますが楽しい世界ですのでいずれまとめてみたいと読み続けています。http://www5f.biglobe.ne.jp/~nobu-yamada/aitosei.html

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