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ふるさとが沼津と言うと必ず「うまい魚がありますね」とか、「ひものの生産が全国一の町ですね」と持ち出される。それがどうしたとムッとする。食べ物や生産順位でしかものごとをとらえられないのかと呆れる。住民が魚とひもの、そして寿司しか食べないと決めつけられるのもサシミやひものを食べないわたしには腹立たしい。沼津は東京の市場と結びついた立地で伊豆半島の西海岸の漁場で獲った魚を集荷しているのであって、近くの海で水上げした魚ではない。また、ひものは江戸時代から工夫した加工技術を生かした産業で、原材料となるアジは全国各地から仕入れている。まして水産業は沼津市のごく一部にすぎず、静岡県東部を代表する商工業都市だというのが忘れられている。【詳しくは沼津市役所の統計デー夕をごらんください。主要データが掲載されています。http://www.city.numazu.shizuoka.jp/】 ●知名度の低さと住民 東名高速のインターチェンジ、東海道本線や御殿場線の駅があるのに東海道新幹線の熱海駅や三島駅ほど知られていないのが沼津である。東海道五十三次の宿場町や城下町で、明治初期には兵学校があり、大学・高専のほかに高校は11校(県立4、市立1、私立6)ある。この他に名前は沼津だが隣町へ移転した県立高校が1つある。人口20万人にしては学校や予備校の多い町のわりにスポーツ以外は目立った人物が生まれない不思議がつきまとう。観光ガイドに必ず登場する若山牧水や井上靖はよそ者である。横浜まで鈍行で2時間を要せず、東京へ通勤する者もいる。そして同じ県内の静岡市や浜松市は異国だと思っているのが沼津の住民である。 ●文楽にも《沼津の段》がある 給油と洗車で立ち寄ったガソリンスタンドでひまつぶしにテレビを眺めるとやたらと《沼津》が出てくる。何かと思えばNHK教育テレビの「日本の古典芸能」の再放送である。文楽というから落語の延長と思ったら人形浄瑠璃である。《伊賀越道中双六・沼津の段》というのもムッとした。東海道五十三次の宿場町の沼津を何とこころえるか、無礼者! ま、そんなことに異を立てるのも大人気ない。富士山や千本松原(せんぼんまつばら)も出てくるからまぎれもなくわたしのふるさとである。【本屋でNHKのテキストを確かめたら、この番組は来月から新しいテーマで放送されるようだ。文楽の《沼津の段》についてのウエッブサイトは別記します。】 ●順位や食べ物で語るな! 決めつけと誤解をまき散らすのは口害だろう。ふるさとを生産物の順位で決めつけられるのは不快である。歴史も知らず生半可なサル知恵でもの知りぶるヤカラにむしずがはしる。観光地めぐりの経験でしかものごとをとらえないのも浅はかでないか。わたしは旅に出る前はその土地の歴史やいわれを確め、観光ガイドに出ている資料を確める。食べ物や観光施設は後まわしにする。そんなものは金をもらって書いたちょうちん記事にすぎない。でも、そういう記事を鵜のみにして自慢するもの知りもあふれている。【余計なことですがホームページの「沼津の中の伊豆」をあわせて読んでいただければ幸いです。 http://www5f.biglobe.ne.jp/~nobu-yamada/izumokuji.html】 ●沼津の長所と短所 評論めいたことはしたくないもののわたしが他の地域へ出向たり、他の地域の出身者と比べて感じることを並べてみよう。 第1は風光明媚なことだろう。富士山と駿河湾に挟まれた平地にあるから昔から旅人に好印象を与え、それが縁で東海道本線や御殿場線もつながり別荘や御用邸もできた。でもそれがご機嫌取りして他人の財布を当てにする気質を生んでいる。 第2は気候温暖なことだ。海と山に挟まれてからっ風は吹いても雪はめったに降らない。でもそれが生ぬるくて、忍耐心の欠けるわたしのような人間を生むのも皮肉である。こつこつ調べるより他人のやることを批評する口先の徒も多い。 第3は公害反対に動いたことだ。1960年代に石油コンビナー卜建設が持ち上がった時にそれを中断させた。すでに四日市で公害の被害が顕在化し、隣りの富士市の製紙工場の煤煙(ばいえん)も知っていたからだろう。ちなみに隣り街は後年へドロの悪臭で全国的に有名になった。 第4はごみの分別収集に《沼津方式》http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%BC%E6%B4%A5%E6%96%B9%E5%BC%8F を実施したことだろう。これは1975年4月から行われ資源リサイクルでは早い時期のものだ。でも行き過ぎも生まれ、細かい分別になってわずらわしさを増したり住民間の監視めいた面も生まれている。 第5は商工業都市としての地盤沈下である。長らく伊豆半島や駿東郡をマーケットとしてきたものの交通の整備や工場移転により沼津は求心力を失いつつある。従来は郡部とか田舎と呼んでいた地区が自立・発展した反動でもあるがこれは第1や第2にあげた長所が慢心を生み、競争力を阻害したのではなかろうか。【沼津市の概要はフリー百科事典のウィキペデアに掲裁されていますので参考にしてください。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%BC%E6%B4%A5%E5%B8%82】 ●これからの沼津 財政が破綻した夕張市はもとより自治体の存立があれこれ話題にあがる昨今である。実家から離れて40年たっても気になるのがやっぱり《ふるさと》である。観光や干物生産だけでなく、地の利をいかしていかに存続するかを考えることもある。でもそれは地元の住民が決めることだろう。わたしはそれにエールを送るしかない。エゴと言われようと自分たちの環境を守るために結束しあった住民のつながりに期待したい。宿場町や城下町だった古い歴史にしがみつくのでなく、新しいものを積極的に取り入れた沼津の住民の活力を信じたい。お調子者とか新もの好きは沼津生まれのわたしにも残っているからである。(2008/03/29) 【注】文楽の<沼津の段>にかかわるウエッブサイト ウィキペデア「文楽」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E6%A5%BD 龍さんのブログ 沼津と【文楽】 http://tryu.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_bf7b.html 螺旋式3「伊賀越道中双六」沼津の段 国立劇場 http://nejiyamasenkiti.blogspot.com/2007/12/blog-post_09.html てぬぐいぶくろ 文楽鑑賞教室 : 沼津 http://tenu.at.webry.info/200712/article_5.html |
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| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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私も沼津です。知りませんでした、いろいろと |
カルメン椿 2008/04/03 16:51 |
たいして参考にはならないと思います。 |
道楽親父 2008/04/03 23:48 |
コメント読ませていただきました。 |
省吾 2008/04/13 16:08 |
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