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雨が降ると肩がうずく。五十肩の痛みで飛び起きて、 ″雨がしとしと日曜日/僕はひとりで/君の帰りを待っていた♪ " と『モナリザの微笑』をやけっぱちにロずさめば子どもが笑う。 「お父さん、今頃夕イガースなんて持ち出してどうしたの」と妻が怪訝(けげん)そうなロぶりだ。 ついでだから、 ″シルビー マイ ラブ シャラララ♪ ″ と『銀河のロマンス』をロずさめばみんな遠のく。 マッシュルームカツトの長い髪と王子様風のコスチームで、《それでもオマエラ男か》と反感を持ったのが夕イガースというグループだった。60年代前半のことだから忘れられたにちがいない。この2曲いずれも橋本淳作詞、すぎやまこういち作曲である。モナリザやシルビーという外国女性が出てくるのか分からない。毛唐女にあこがれるのはわたしだけでなさそうだ。そういえばもっと不甲斐ないフレーズもあった。 ″君だけは 君だけは はなさない♪ ″ という『君だけに愛を』も同じコンビの作品である。 男のアイドルグル一プのはしりはやっぱりタイガースである。まねできないもののどこか女の子の心をくすぐるものがあった。だから一度たりともちやほやされたことのないわたしは今もアンチタイガースである。ちょとおとなのムードを漂わせたブルーコメッツやバカ丸出しで陽気なスパイダースになじんでも夕イガースは嫌った。でも、アンチ巨人がけっこう巨人の選手や監督を覚えているように『花の首飾り』や『青い鳥』を口ずさむときもある。 『モナリザの微笑』には "涙ぼろぼろ日曜日/僕はいつでも/あの娘の笑顔待っている♪ ″ というフレーズもあった。 あの娘はどうでもいいけれどすっきり晴れ上った日曜日が待ち遠しい。 |
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