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昔は子どもは外で鬼ごっこやかくれんぼをして仲間と歩んだ。家にくすぶるヤツは弱虫扱いされた。狭い部屋で駆け回れてもうっとうしいから親も天気が良い日には子どもを外に追い出した。入り組んだ狭い路地や寂れた物置小屋はかっこうの隠れ家だった。 隠れているうちに孤独になった不細さに怯え、わざと鬼に目につく子どもも多かった。見つかるまいと暗くて目につかない場所に入ったばかりに発見されないときもあった。勝手に家に帰ったと見なされてとり残されたこともあった。そんなとき頬っぺたに生ぬるい風が吹き、冷や汗をかいだ。 急にしんと 世界が静かになる みんなが意地わるく 黙りこんで 頬っぺたのうぶ毛に なまぬるい風が吹く (黒田三郎「かくれんぼ」、詩集『もっと高く』より) 自分ひとりがとり残された寂しさを、「みんなが意地わるく黙りこんで」いるように感じたこともある。おとなになれば慣れるものだと思っていたが、「みんなが意地わるく黙りこんで」いるように思い込むときもある。隠れればいいってわけじゃない。 |
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