道楽親父の独り言

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help リーダーに追加 RSS 親父の寄り道 見て、話して、作って、確める(1)

<<   作成日時 : 2008/07/25 00:28   >>

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 弁論大会じゃあるまいにキレイゴトばかりの自己紹介を並べたてられるのにウンザリし、先日はがらにもないモットーを口にした。創意工夫(そういくふう)に限りはあるし、切磋琢磨(せっさたくま)じゃ疲れるから《見て、話して、作って、確める》を仕事や趣味を交えて一方的に喋った。まわりは白けていたが経験を踏まえた意見を並べてすっきりした。こんなことをするからKY(空気が読めない)とかへそまがり親父と言われるのだろう。

 生産管理や作業管理を語るとき必ず登場するのが《PDCAサイクル》である。学生時代にテーラーの科学的管理法やZD運動を批判していたのにどういうわけか仕事より遊びの領域でPDCAサイクルを実行しているのが不思議だ。これは、計画(Plan)、実行(Do)、点検(Check)、改善(Act)の頭文字を並べたものである。最後のActは改善や処置であるが反省をしないサル親父はしばしば忘れている。

 わたしがロにした《見て、話して、作って、確める》は作ってが入るばかりに語呂合わせがしっくりこない。ほんとうは《手にふれて》や《さわって》にしたいところだが、変態や痴漢と誤解されるのを避けた。あえて《作る》を加えたのは、プレーヤーにならず観客になりたがる人が多い時代への反揆もある。具体的な内容は後まわしにして今回は4つの意味をまとめておきたい。

 PDCAサイクルでは第1段階が計画になるがこれは目的や目標が伴うからだろう。でも、とりたてた目的や目標もなく、思いつき、興味、関心、必要などによって《見る》ことが始まりだろう。くいいって見たり、ぼんやり眺めたり、精読したり、流し読みするなど多様だ。わたしたちは考える前にまわりを見ている。漢字にすれば「見る」・「観る」・「診る」・「看る」のちがい、英語ならsee、Watch、look、readの幅がある。犯罪小説なら事件の現場へ出向いて何が起ったのか確めるようなものである。指紋や凶器を探すだけでなく、どういう場所でどういうことが起ったのかを確める段階だ。

 次は《話す》である。ここには相手に話させる段階と積極的に聞き取る段階が含まれる。下手な刑事は自分の思い込みを目撃者に押しつけるが、コロンボ刑事のように相手に自由に喋らせて丹念な聞き取りをするべテランもいる。見たもののには偏りや思い込みがつきまとうからそれを話してみて修正することも含まれる。趣味や道楽には自慢も交ざるがそれもおもしろさや楽しさを増すものだろう。最近は互いが一方通行の話しかけをするのが流行しているものの言葉を交わすことによって興味や関心が増すものである。ここでコミュニケーションが成り立つことも忘れてはなるまい。話すことによって自分の考えをまとめるのである。相手の話に耳をかたむけ、重要なものと副次的なものを振り分ける段階だろう。

 そして《作る》である。ここには分解、交換、組み立てまでの幅がある。英語を持ち出せばmake、produce、createのちがいがある。ふれたり、さわったり、動したりすることも含まれる。何かを具体的に作り上げるだけでなく、思考実験も交えて考えを整理することでもある。何よりも大切なことは試してみることだろう。ずぼらで不器用のわたしはこれが苦手だが、そういうことを無視した空理・空論ほどひとりよがりで不毛なものはない。批評家や傍観者には誰でもなれるもののプレイヤーになるのは難しいものである。

 最後は《確める》である。手を出したから何もかもをまとめるのも面倒である。また、そういうことを求めるから目先のことにとどまるのではないか。途中経過でとどまるものもあれば大作になるものもある。それでいいのではないか。コロンボ刑事は事件を毎回解決したが、あれはドラマの世界である。むしろ、《話し》たり《作る》ことを通じて得たものをポケットにしまいこむだけで十分ではないか。むきになったり美化している己れを別の目で見直すことではないか。慌てて枝道に入ることもないだろう。〔次に続く〕

【補記】

 冬でもアイスクリームを温めて食べる人はいないように暑いときでもコーヒーはホットに限ります。
 どうでもいいことを並べて食欲をなくした方もいることと思います。
 説教を並べるつもりはありません。
 次回からはわたしが脇道や枝道に入り込んで身につけた体験を交えて具体的にまとめていきます。

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