道楽親父の独り言

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help リーダーに追加 RSS 苦痛の多面性と満足の複雑性を座標でとらえる

<<   作成日時 : 2008/08/10 14:43   >>

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●苦痛の多面性

 やればやるほど苦労が増すと考えられているもののそうならないものが趣味や道楽に伴う。経験を増し、コツをつかむたびにや和らぐ面がある。思いつきで行動し、そのたたびにつまづいてきたわたしにも楽しい思い出が多い。できないと諦めていたことが達成できたり、分かり合えるはずもないと決めつけていたことが共通体験として残った。苦しい辛いと感じた中に楽しさが残るのも不思議である。苦痛の元とみなされる仕事にも自己満足にせよそんな面がある。 
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●満足の複雑性

 満足に限りがあるといわれる。でも、いつまでたっても飽きない趣味や道楽もある。病みつきとか、のめり込みの状態だけでなく生活習慣に組み込まれるからだろう。飽くことのない欲求、たとえば金銭に対する執着、限りない名誉欲、絶えざる向上心、寝食を忘れた探求などがある。その反対にいつまでたってもなじめず、満足など感じないまま終った趣味や道楽も多い。技術や体力の壁、いらだちや不快感、金銭的負担の増加も原因だった。どうでもいいやと思っていたものが長続きしたり、あこがれていたものがメッキがはげて冷めることもある。

●例外指摘の経済学

 経済学では需要と供給を一致させるために、均衡させる条件を持ち出す。価格と数量の座標に右下りの需要曲線と右上りの供給曲線で説明されると何となく分った気になる。市場を無視したようで社会や平均を持ち出す経済学でさえ似たような考えをする。そこには収穫逓減と費用増大が暗黙の条件になっている。でも、独占や寡占に限らずそうならない例外も多い。その面を重視し、非対象情報により均衡しないことを主張するスティグリッツもいる。経済学にはマルサスを始めとする例外指摘の経済学の流れもある。わたしが親しんだケインズ、ジョーン・ロビンソン、ミュールダール、ガルブレイス、ハイルブロナーもそういう系統の学者だろう(日本人は略す)。

●苦痛曲線は逆への字型

 賃金や金利の下方硬直性を持ち出したのはケインズだったけれど費用の上方屈曲は誰だったかを忘れた。ともあれ、供給曲線は右上りの直線や曲線ではない。(余談になるが経済学で曲線を持ち出すのは《限界》という概念を徴分方程式で示すのに都合がいいからだ。MC=MRは限界費用と限界収入の均衡を示すだけである)。苦痛というものも、最初は感じないし、一定のレベルまでは負担が増し、コツや慣れで軽減する。だから、本当は《逆への字型》の曲線である。道楽に伴う出費だって初めるときに機材をそろえるための固定支出があり、出歩いたり操作するたびに散財は増すけれど、そういうものに振り回されなくなると出費が減る。つまり、固定出費という下方硬直とコツや慣れによる上方屈曲がある。

●満足曲線は3パターン

 やればやるほど楽しみが増すのは趣味や道楽に限らない。仕事や研究も自分なりの視野や視点を持つとそういう面がある。おろしろいがためにあれこれ手を出し、機具を買い集め、それがはずみになって派生する道楽が増す。もちろん、マイナス面もあって中毒や病みつきは恋愛感情だけではない。これは寿命がつきるまで右上りの満足である。
 反対にやればやるほど満足が減るものもある。おもしろさや楽しみで始めても飽きるだけでなく、欲求のレベルが上がることの加わる不満もある。つき合いや仕事の必要性で渋々始めた酒・麻雀・ゴルフも体力や金銭の負担が増して続かなくなる面もある。女性のダイエットだって似たような面があるのではないか。
 この間に楽しくもないが辛くもなくて続けるものもある。マンネリ状態だけでなく、そういうものの気楽さや安らぎというものだ。観戦や鑑賞、園芸や観察それに読書などもほぼ一定の満足である。これは一定線である。
 つまり満足は個人差や経験差により3つの曲線がある。

●一致があると限らない

 ここまで例外を並べあげれば苦痛と満足が一致しないことになる。だからといって嘆くのも不毛である。これだけ多様で複雑な世界を渋々にせよ生きる楽しさを何で無視するのだろう。また、それを世間や社会という虚構を持ち出して呪う気もない。移り気とちゃらんぽやんで生きてきた無反省な親父はそう思う。
 一致は望ましいがそのとおりにならないのが現実である。正義を振り回して、あれこれ規制を加えるのも迷惑である。責任を追及して足りるというのも無責任である。むしろ、一致しないのが当り前と考えて行動するしかないだろう。
 小市民への埋没、マイホーム亭主、役立たずと批難されようとわたしはわたしの思考や行動を続けるしかないのである。あなたがわたしになれないように、わたしはあなたになれないのである。そしてその違いを互いに認めて生きて行くしかないだろう。


【訂正しました】

 書き出しの表現が不適切ですので削除し、タイトルをを具体的なものにしました。作成した曲線はまじめに考えた結果です。2008/08/11

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